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福田平八郎
ふくだ へいはちろう
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FUKUDA Heihachiro
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鮎
あゆ
- Sweetfish
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1952(昭和27)
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技法・材質
紙本彩色
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Tecniques,materials
Color on paper
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形状
額装
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Shape
Framed
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- 日本画
- Japanese-style Paintings
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- 昭和中期
- Mid-Showa period.
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51.4×72.4
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福田は、京都市立絵画専門学校時代の恩師、中井宗太郎に誘われたのがきっかけで、昭和6年頃から釣りを始める。以来、「一年の三分の一は釣りで過ごした」という時期もあるほど凝り、福田の人生にとって釣りはかけがえのない趣味となった。釣りを契機にして生まれた作品も数多く、中でも鮎は福田が生涯に渡って繰り返し描いたモチーフの一つ。本作品は最初、橋の上から見た川底の石に興味をもち、石の形の面白さとその組み合わせから出る主観的なものを絵にしようと考えていたようだが、石だけで構成するのもどうかと思い、鮎を入れたという。画面の左隅に遠慮がちに描き添えられた鮎だが、その配置は絶妙で、画面を引き締めるとともに清冽な川の流れをも感じさせる。