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宇治山哲平
うじやま てっぺい
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UJIYAMA Teppei
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童
わらべ
- Child
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1972(昭和47)
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技法・材質
油彩・画布
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Tecniques,materials
Oil on canvas
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形状
額装
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Shape
Framed
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- 油彩・その他
- Oil Paintings
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- 昭和後期
- Late Showa period.
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194.0×194.0
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昭和47年第46回国画会展に出品された作品。この頃になると『絵画シリーズ』作品も当初のものと比べてだいぶ洗練され整理されて、時に工芸的とすら思わせる端念な仕上りをみせるようになる。このような着実な作風の進展の中に日本的感性を巧みに表象していった功績に対して、昭和41年大分合同新聞文化賞、同46年第12回毎日芸術賞、同48年西日本文化賞が送られている。中でも毎日芸術賞が抽象作家に与えられたのは宇治山が初めてで、この頃からようやくその作風が一般に認知されるようになっていったともいうことができるだろう。
昭和37年以来約10年の時を経て、『絵画シリーズ』はスタイルとして一応の完成をみたわけだが、こうして手に入れた独自の造形言語を駆使しながら、これ以後宇治山は「王朝」や「華厳」、「やまとごころ」といった連作ものを手がけるようになる。